鋸岳を釜無川ルートから日帰りピストン

2023.05.24
鋸岳を釜無川の登山口から日帰りピストンで登りました。

山登りに入門した翌年、初めてのテン泊縦走を試みた甲斐駒と仙丈だったのですがー
その北沢峠に向かうバスの車窓から見た、そう!
あの「鹿窓」に、いつか行ってみたいと考えていました。

そのいつかが、現実のものとなりました。 (^^v


ゲート前

<ゲート前の一コマ>
今シーズンの足慣らしとなります。

今回は超ロングコース!
しかも短い足の自分なので
いつものブラックスタートで対応します。

皆様は、こんな気違いじみた真似はしないでくださいねっ。 (^^

デポ現場

<デポ現場>
私の流星号です。
ふるっ!

ゲートから約6キロやってきて、崖崩れの手前のカーブミラーに確保いたしました。

真っ暗な写真ばかりでは話になりません。

ここからは、帰りに写した写真をもとに、話を進めて参りますので、悪しからず!

ゲート前

<ゲート前>
当然の如く夜は閉まっています。
ネットでの情報をもとに、プレハブ小屋の左わきから失礼します。

そうそう、駐車場はありませんので、母艦はこのゲートの手前150mくらいの所に路駐しました。

大型トラックの砂ぼこりで真っ白になります!
高級車の方にはとてもおすすめできませんがー (^^

広~い車道

<広~い車道>
昼間はトラックが往来します。
真っ暗の中、チャリで稼ぎます。

こちらにデポ

<こちらにデポ>
ネットでよく目にするこの場所です。
この先約100mに最近崩落が発生してます。

崩落現場

<崩落現場>
凄いでしょっ!
注意しながら乗り越えます。

以前の崩落現場

<以前の崩落現場>
綺麗に修復され、手前右の梯子を登る必要が無くなりました。
この先が広場になって、例の「立入禁止」の看板になります。

広場

<広場>

その看板

<その看板>
失礼して、そのまま進みます。

崩れ止め

<崩れ止め>
柵に沿って進みます。

右手に

<右手に>
砂防堰堤の所で河原に下り渡渉します。

渡渉

<渡渉>
こんな感じで渡渉し、その後林道に復帰します。

7.5Km

<7.5Km>
この先に有名な? 宙に浮いた道路が有ります。

見えてきました

<見えてきました>
山側を歩いてくださいねっ!

通り過ぎて

<通り過ぎて>
振り返っての1コマです。

その先は

<その先は>
これですよー

通過方法

<通過方法>
ネットで予習しておきました。
こんな感じになります。

宙に浮いた道路

<宙に浮いた道路>
河原に降りる際に見上げます。
どうです?
やばいでしょっ!

林道復帰

<林道復帰>
このピンテが目印です。
滑らないように這い上がります。

こんな感じ

<こんな感じ>

またな

<または>
上記ピンテの上流10mくらいの所に、ブルーシートの残がいがありますので、そちらを目当てにこんな感じで!

こちらの方が簡単かも知れません。 (^^

次は

<次は>
赤白ポール8本目から河原に下ります。

林道復帰

<林道復帰>
次の赤白ポール群4本の手前で復帰します。

大きな赤い鉄骨の砂防堰堤

<大きな赤い鉄骨の砂防堰堤>
8.5Km付近に有ります。

堰堤の先にも

<堰堤の先にも>
小さな崩落が有ります。
右上に注意をはらいながら、滑らないようにトラバース。

長~い砂防柵

<長~い砂防柵>
こちらに沿ってしばらく進みます。

9.2Km

<9.2Km>
赤屋根の小屋が見えてきました。
橋を渡れば到着です。

赤屋根の小屋

<赤屋根の小屋>
ここで小休止。
テン泊ならここかなー
みたいな。

ここから本来の登山道になります。

カラムラサキツツジ

<カラムラサキツツジ>

渡渉

<渡渉>
小屋を出て最初の渡渉です。
ここからは、川のガレ場を登って行きます。

ガレ場からの開放

<ガレ場からの開放>
左右に続くガレ場とお別れ。
このヤブに突入すると。

富士川の水源

<富士川の水源>
源流の案内です。

富士川の源流

<富士川の源流>
岩のすき間からコンコンと湧き出ています。
冷たい水で喉を潤しました。

バイケイソウ

<バイケイソウ>
急登を登りつめ木々のすき間から稜線上の空が見え始めるころ、バイケイソウの群落に突入します。

程なく

<程なく>
横岳峠に到着です。

横岳方面をチラッと

<右手横岳方面をチラッと>
テン泊出来そうな場所も有りました。

今回は左手のこちら

<今回は左手のこちら>
鋸岳方面に進みます。

ここからが結構な急登!
展望も無く、我慢のしどころです!

仙丈ヶ岳

<仙丈ヶ岳>
途中、何か所か視界が開けます。
そして美しい仙丈ヶ岳がお出迎え。

そして

<そして>
その左手には、北岳と間ノ岳。
見事でしょっ!

更に

<更に>
登り続けます。

おーっと

<おーっと>
何やら見えてきました。
そう、今回のミッションでの目的地。

一瞬、大丈夫だろうかー?
不安な気持ちにさせられます。 (^^;

パノラマ

<パノラマ>
北岳と間ノ岳、そして仙丈ヶ岳になります。
今日来て良かったと納得。
幸せの一時です!

桜が満開

<桜が満開>
一瞬、目を疑いました。

んな訳ありません!
前日降ったものが固まったのでしょう。
それはそれは、美しいの一言でした!

いよいよ

<いよいよ>
山頂直下までやって来ました。

鋸岳 標高2,685m

<鋸岳 標高2,685m>
山頂到着です。

甲斐駒をバックに

<甲斐駒をバックに>
おめでとう!

つーか、この先が問題なのです。

その問題の場所に来ました

<その問題の場所に来ました>
わおー
クサリの下が見えてませんよ。
少しためらいましたがー

ここから先も、自己責任と言うことで。

下に降りて見上げる

<下に降りて見上げる>
わずかですが、オーバーハングになっています。

そして

<そして>
反対側の登り返しです。
こちら側の方が危険でした。

と言うのも
溶けた雪が固まったのか?
日陰で足元がつるつるなのです!

仕方ないので

<仕方ないので>
左手の草場を登りました。 (^^;

登り切った場所

<登り切った場所>
こんな感じで進むと、程なく右手に。

鹿窓

<鹿窓>
やっとの思いで、到着です。 (^^A

そしてご褒美

<そしてご褒美>
この景色が見たかったのでした。

反対側に出て

<反対側に出て>
空を見上げる。

ちなみに

<ちなみに>
2014.09.28
バスの窓から写した「鹿窓」です。
登りのバスでアナウンスが有り、下山時には絶対撮ろうと思い、デジカメをかまえていました。 (^^v

これを撮るには、いくつかの条件をクリアしないといけません!
言うまでも有りませんが、まず天候に恵まれること。
そして、バスの右側の座席、しかも窓側の座席を確保すること。
更に言えば、思い切りズームで引き寄せ、手振れに備え数撮りすること。
などなど・・・

失礼して

<失礼して>
いつものポーズで。

鹿窓から見る

<鹿窓から見る>
鋸岳山頂。

ここでおにぎりを頬張る30分間に、1名様だけが山頂に確認できました。

鋸岳

<鋸岳>
山頂に戻って来ました。
そろそろ下山に取り掛かります。

蓼科山と八ヶ岳

<蓼科山と八ヶ岳>
2022年にテン泊で全山縦走出来ました。

見納め

<見納め>
振り返っての一コマ。

イカリソウ

<イカリソウ>


コースタイムと登山ルートなど

路駐場所     1:20
ゲート      1:30
赤屋根の小屋   4:50~5:00
横岳峠      6:25
鋸岳       9:25~9:35
鹿窓       10:00~10:35
鋸岳       11:00~11:05
横岳峠      13:20
赤屋根の小屋   14:20
ゲート      16:05
路駐場所     16:10

断面図

ダウンロード


3Dコース

釜無川ゲートから日帰り
 ※マウスホイールで縮小、右で移動

3D画像 3D画像
出典:地理院地図(電子国土Web)
https://maps.gsi.go.jp/


ぷち動画


※最新のブラウザが必要です


今回の情報

◆場所:鋸岳
◆距離
 水平距離:30.89km
 沿面距離:33.25km
◆高度
 最高高度:2677m
 最低高度:917m
◆獲得標高
 上り:2103m
 下り:2103m
◆日時
 2023年05月24日
 01:19:48 ~ 16:10:28
◆所要時間
 経過:14時間50分40秒
 移動:10時間45分58秒
◆平均速度
 全体:2.24km/h
 移動:2.89km/h


お気に入りの4コマ

桜が満開 見上げる ご褒美 イカリソウ

桜が満開 見上げる ご褒美 イカリソウ
 


感想

鋸岳を釜無川ルートから日帰りピストンしました。

ゲートから最初の崩落個所までの林道6.5キロは自転車で稼ぎました。
そこから赤屋根の小屋までの間にも台風での崩落が数ヶ所有り、そのたびに河原へのトラバースを余儀無くされます。

赤屋根の小屋から富士川の水源までは、川の中のガレ場歩きになります。
渡渉個所が数ヶ所有りますので、ピンテを見失わないよう注意が必要です。

水源から本格的な登山道が始まり、横岳峠まで急登が続きます。
峠で一息入れましょう。
更なる急登が待っているのです。

三角点ピークを探しましたが、見つからず残念でした。
このピークから頂上までは切れ落ちた稜線歩きになるので要注意です!
滑れば漏れなくあの世行きでしょう!

朝の一時、霧氷の付いた鋸岳は見事でした。
まるで桜の満開にでも遭遇したようで最高でした。

天候に恵まれ、頂上からは360度の大パノラマを満喫いたしました。

そして、鹿窓へのアタック。
こちらも自己責任でお願いします。

下りのオーバーハングと、上りの足場凍結は厄介でした!
それでも鹿窓からの景色は最高のご褒美となりました。

平日ともあって人と会うことは一切ありませんでした。
日本百名山のような華やかさは感じませんでしたが、スケールの大きな南アルプスらしい山旅が約束されています。
また、こちらのルートが何時閉鎖されるかも知れません。
皆様も早いとこ登られてはいかがでしょうか。

なお、こちらの情報は山行当日のものとなります、山行計画時には最新の情報を入手して下さいますようお願いいたします。

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